カランMEMO 朝、起きて 忍者ブログ
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昨日は少し遅めに寝たんだ。
絶対君がくると思ったから。
待ってたとかではなくて、気になって、作業も残ってたし、だから、遅く寝たんだ。
寝たのは昨日というより今日の朝といってもいいかもしれない。
だけどやることは山積みで、いっぱいあるから、遅くに寝たって今日起きる時間は変わらない。
いつものように意識が夢から覚めて、・・・鼻をくすぐる匂いで異変に気が付いて。
ぼんやりした視界で目をゆっくり開けると、朝日にきらきら光る金色が見えた。

「・・・絶対こないと思った」
「チョコの代わりに甘~い時間をプレゼントしようかと思っ…て」

ここへ来たばかりなのか、話しかけたら返事が返ってきた。
彼もゆっくり目を開けると、とろりとした目でぼんやりしている。
いつもの甘ったるい彼の香水の香りと、・・・それに混じって香るいつもとは少し違う香りに、心がざわつく。
はっきりいってその香りはできれば嗅ぎたくはない香りで、
でも昔は・・・銀次さんがここに居た頃は、毎日その香りの中で暮らしていたと思う。

「・・・言っておくけど、『それ』、上の住人ならともかく、下層(ここ)の住人なら、僕は今君をここから追い出さなきゃいけないからね」
「んー・・・さて・・どうでしょう・・・?」

口は笑ってるのに目は相変わらずぼんやりしてどこを見ているかわからない。

「あのね、」
「イラついたんだ」

問い詰めようとした僕の声を遮るように彼が口を開いた。

「何事も無く、君に・・・こんな日だからね、すぎちゃったけど・・甘い時間をプレゼントしようとしたらさ・・・まあ、色々あって、結局俺は上には逆らえないんだ、君が俺に逆らえないように・・・」

それが無限城(ここ)のルールだから、と彼は最後に付け足すと、ゆっくり目を閉じて、すやすやと眠り始めた。
彼は彼なりに僕に気を遣ってくれたのだろうけど、だったら最後までそれを貫き通して・・・僕に会いにこないで欲しかった。

なんで君と僕は住む世界が違うんだろう。



バレンタインデーネタでした。細かくいうとバレンタインデーの翌日ネタでした。
暗くいくか普通に(?)らぶらぶにするか悩んだ末、せっかくなので暗い方向でいってみました。何がせっかくなのかはわからない。
バレンタインデーなのでできれば何事も無く平和に過ごしてあげて、彼につかの間の休息をあげようと思っていたのに『上』からの命令だかアーカイバの示す歴史だかなんかで何事を起こさなければいけなくて、何事を起こしたはいいけどマクベスに気まずくて顔が合わせずらくて会わないようにしてたけど結局朝方になって会いにきちゃった☆みたいな流れです。説明してもよくわからないですね・・あいすみませぬ。。
マクベスやる事一つ増えちゃった。がんばれ少年王。

ところで夏コミ申し込みまだすませてなくてギャッってなりました。
今日すませないとやる時間なくなる・・!
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