十花俊SS?

続きからむっかーしに書いた小説もどきパート２。
今度は無限城混沌時代の風雅です。
風雅といっても十兵衛と俊樹と花月しかいません。
朔羅が無限城に一緒に逃げてきたのかどうかまだよくわからない頃だったので、存在が曖昧です。
さいぞーもまだ出てきてない頃だったので、風雅＝３人、みたいなイメージでした。

過去に書いた文章では、風雅関連の文章がやたら多いのですが、何故なのか…。
風雅についてはじっくり考えて書きたいとか思ってた気がする。
なんとなく大切なカテゴリだったのです。

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目を閉じれば草の香り
君の笑い声
透けて見える　　暖かい陽の光
 

【陽だまりの頃】

「花月には、お日様が似合う」
「…は？」

何の脈絡もないその言葉に、一体何を言い出すのかこの男は、と黙っていると
隣に座っているその男はぼんやりしながらさらに続けて

「花月には、お日様が似合うと思うんだ。」

目の前で寝ているそれを見ながら、また繰り返した。

ベルトラインから絶え間なくやってきては
ロウアータウンを脅かす連中を倒す日々。
ここ、無限城では
いついかなる時も緊張の糸は張り詰められていた。

そんな中、風雅のトップとして一部では恐れられてさえいる“花月”は
今はいつも傍にいる仲間達二人に見守られて、静かに眠っている。
交代制で一人が見張りをし、睡眠をとるのであるが

「雨流、起きているか？」

と、雨流俊樹が見張り番の時に筧十兵衛が話しかけてきたのは
つい先程の事。

「わけわからん事言ってないで寝るなら寝ろよ。ちゃんと見張ってるからさ。」
「いや、さっき睡眠なら一時間程とった。大丈夫だ。」

一時間じゃ身がもたないだろ、とか思っていると

「お前もそう思わないか？」

と、すかさず話を戻して問う。
何故だかはさっぱりわからないが
こっちを真っ直ぐ見つめて真剣に聞いてくるこの男は
どうしても花月（アイツ）とお日様が似合うかどうかを聞きたいらしい。

「似合うかとか聞かれても…大体俺の知ってるアイツは無限城でのアイツだからな。
　こんな薄暗い所じゃ陽に当たってるのなんか見ないからわからん。」
「そう…そうなんだ…。」

十兵衛は深刻そうな顔をしてうつむいてしまった。
その表情はどこか寂しそうな感じであったが
それよりも何が『そう』なのか、さっぱりわからない。

「無限城（ここ）には陽が当たらないんだ。」
「ビルばっかで建物の中にいる時の方が多いんだから当たり前だ。」
「いや、そうなんだが…。」

何を言わんとしているのかさっぱりわからない。
陽が当たろうが当たらなかろうが、ここの生活がどこか変わるとは決して思えない。
どうでもいいことだ。

「さっき、夢を見た。」
「へえ？」
「懐かしい夢だった…まだここに来る前の…『あの家』に居た頃の夢だ。」

『あの家』というのはきっと、花月の実家の事だろう。
しかしその家も滅んで、そしてここ、無限城へと逃げて来たと聞いたが――…

「花月が、笑っていたんだ。」
「…今だって笑うだろう。」
「違う。本当に笑っていたんだ。“陽だまり”の中で…暖かかった。
　陽が庭の木の葉に透けて、キラキラとしていたよ。」

思い出にふけるように、その男は嬉しそうに語る。
しかし、その表情は次第に曇ってゆき、

「無限城（ここ）での生活が、花月を変えてしまったみたいだ…」

薄暗い一室。
窓の外には星が輝いているのかもしれないが、うかつには近づきのぞく事も出来ない。
いつ敵に見つかり、襲撃されるかわからないからだ。

「花月は変わった。強くなった。」
「ああ、それなら俺にもわかる。
　この間なんか敵に襲われた時の対応が一段と――…」
「いや、それもそうなのだが…そうではなく、精神的にとでもいうか…」

俊樹の言葉を遮るようにして十兵衛は言う。

「日に日に凛としてゆく。いや、それは前からもそうなのだが…
　感情を押し殺すのが得意になったようだ。」
「無限城（ここ）で生きていかなければいけないからな。
　いいことじゃないか。
　弱くちゃ倒されちまう。強くなきゃ生きてゆけない。」

「でも、…花月は笑わなくなった。」

そう言うと、十兵衛は目を閉じ
黙り込んでしまった。

その言葉を聞いて俊樹は、実際のところよくわからなかった。
別に、今花月が全く笑わないわけではない。
むしろよく笑顔でいる方だと思う。

ああ、

でも確かに、たまに黙りこんで何か考えているような表情をする時もある気が――…
昔の花月を知らない俺には、今と昔のアイツを比べる事は出来ない。
そんなに変わったのだろうか？
昔のアイツはそんなに笑っていたのか？

――と、
俊樹が考えこんでいると、

「長々と話しかけてすまなかった雨流。
　そろそろ交代の時間だ。
　俺が変わるから、お前はゆっくり休め。」
「え？あ、ああ…そうだな。」

今度は俊樹が横になり、十兵衛が置きあがって壁にもたれて座った。

――…花月のすぐ隣に。

花月を見つめるその目は、　…優しかった。

俊樹は『やれやれ…』とため息をつくと、横を向いて眠りについた。

モドル←

鏡マクSS？

データを整理してたらむっかーしに書いた小説もどきがでてきたので、なんとなく再UP。
鏡マクだったり結局マク十だったり、なので、それでも平気でしたら続きからどうぞ
GBにハマりたての頃のあれそれを読んでると、昔の私雑食すぎるなコレ！とか思いますが、今もそういえば大してかわらないような気がします。

 

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何もかもが　無機質　なこの世界で…


【 熱 】

四季を感じることもないこの薄暗い地下室で
君と過ごす時間が増えていったのは何故だろう。

「また来たの」

そっけなく言う僕に君は「いけないかい？」と微笑む。

「勝手にすれば」
「勝手にするよ」

淡々とした会話。
別に一緒にいることに大した意味なんかなくて
でも一緒にいるなとも言う理由もなくて。

「相変わらずだねこの部屋。＜熱＞を感じられない」
「そう？コンピュータを冷やす為に冷房をつけてるからかな？」
「そうじゃなくて」
「何」
「人の＜熱＞さ」
「今さっきまでここには僕しかいなかったからね」

はあ…とため息をつく君。
それは本気でそう言ってるの、とでも言いたげに。

「天才少年も随分と鈍いんだね」
「ほっといて」
「指先冷たいね」
「作業しづらい。離れてよ」
「やだね」
「！
　ちょっとどこ触ってんの！離してよ！」
「じゃあちょっとこっち向いてよMAKUBEX」

服の中に入って来た君の手はひんやりとしていて気持ち悪い。
言われるままに君の方をふりむいたけど
そこには君の顔があって…
頬に添えられた手は僕の抵抗する気持ちをゼロにした。

進入してくる君の舌は熱かった。
これが人の＜熱＞というものなのだろうか。
くやしいけど少しだけ心地よいと思えた自分がいた。

なごりおしそうに君は僕の唇を舐めて口を離した。

「はい、おしまい」
「いつも思うけど慣れてるよね鏡クン…」
「なんならこの続きもするかい？」
「結構です」

わりと自分では平静を装ってるつもりなんだけど
多分君にはバレバレなんだろうね。

そういえばさっき感じた、
人の＜熱＞って、みんな一緒なんだろうか。

『今度十兵衛にもしてみようかな…』

そんな事をぼんやり思う僕の唇には
まだ君の熱が残っていた。

モドル←

ラララライ♪っていう人たち最近観ないなぁ…

本当寒々しい色が似合うねマクベス！

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私信＞＞ガミ友の会・会員Ｆさん
春まで待ってます！！！
…っていうのを日記に突撃☆コメントするのもなんだったので、こんなところで返信してみますが確かネットが不通とのことだった気がするので見れてない可能性大ですね！
春まで待ってるガミ！きっとガミも待ってるガミ！

以下、メルフォコメント返信です☆

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・自分ももののけ姫に～
ＤＥ☆ＳＵ☆ＹＯ☆ＮＥ！！！！よかった私だけじゃなくて！
そうするとエボシ御前は家康あたりで、タタラ場は東軍でしょうか（笑）エボシ家康の首を常にねらうサン三成！とか妄想しながらにやにやしてましたｖ
でもサン三成の場合、アシタカ直江に干し肉を食べさせるところでは口移しなどせず、自分でもっちゃもっちゃ食べてしまいそうです。（理由：「だって食べる気なかったではないか」）

・冬コミの新刊～
わわわっっ感想ありがとうございます…！新ジャンルでの新刊ってことでかなりドキドキしてたのですが、感想をいただけてすっごく嬉しいです！
シンジとカヲル君はどっちも子供なので、話はすごく進ませにくいのですが、それでもどっちかを大人びさせたりせずに、子供二人だからこそのもどかしさや切なさやキラキラさ（？）を描けたらいいなぁ…と思いながら描いていたので
そういっていただけて本当嬉しいです。
１つのことしか見えないくらいに幼いけど、それに対して一生懸命な二人を描きたいですｖ

モドル←

３年目の正直。

とっとと寝れば明日の仕事の能率も上がるだろうに
さっきお風呂はいってるときに少年王とホストがべらべらっとしゃべって駆け抜けていったのでとりあえずGB漫画更新。
今年のこやつらはこういうスタンスなのだろうか。。

平安版奪還屋！

左大臣赤屍蔵人さんと下級貴族天野銀次。
過去の日記をみてみたら、去年の３月に「左大臣赤屍さんの妄想をするの３年目じゃねコレ」みたいに書いてあったので（ひな祭りのネタで）、
もうすぐ４年目になるらしいですこの妄想。オリンピックか。

ＴＯＰ絵はなんとなく水干赤屍さんと虎パジャマな仔銀次を描きたかったので描いたものなので、平安妄想とは別枠だったのですが
左大臣赤屍さんがあるお方「ハカセ」より預かった、虎の子銀次でもいいなと思いました。
明後日の方向へ妄想ベクトルスイッチＯＮです。２０１０年も幸先いいですね！
虎の子＝大切にして手放さないもの　…大辞泉より。
まさにそのとおりです。病的なまでにべったりで居てほしいです。
でも色々ワケあって、虎の子銀次は「マジョ」の家の者に狙われてしまうので、左大臣赤屍さんは断腸の思いで下級貴族の家（ゲンじいあたり）へ銀次を預けます。
マジョの家の者は位は高い貴族の家柄ですが、代々「不現の瞳」を持っていて、怪しい術を使うから、と、周りからは忌み嫌われる存在です。
しかし成長した銀次はいつしかマジョの家の者と出会って仲良くなってしまい…？！
…みたいな、
そんな平安スペクタクルな妄想話が脳内を光の速さで駆け抜けていきました。
ちなみにマクベスはゲンじいの家で銀次と一緒に成長します。
唐突に大好きな銀次さんを連れて行ってしまった（実際は多分銀次が自ら選んでついていった）マジョの家の者が大嫌いです。

平安浪漫は夢と萌えがいっぱいですね！
別枠で帝マクベスと女房朔羅の身分違いの恋も萌えます。
あ、じゃああれだ。大好きな銀次さんを取り戻すために権力を得るため、下級貴族マクベスが帝までのしあがるってのもアリだ。
どんだけ壮大でぶっとんだ妄想よ。
でも楽しい。幸先のいい一人よがりっぷりです。